現在、2人に1人ががんと診断される時代になり、女性特有のがんのなかでは、子宮と卵巣のがんが乳がんの次に患者数が多いと言われています。
子宮頸がんは20代後半から患者数が増え始め、30～40代でピークとなり、若年層の死亡が問題になっています。日本の子宮頸がん発生率は、G7（先進7カ国）の中でワースト１位、G20の中でもワースト5位となっており、世界的に見ても高い発生率です*。
卵巣がんを発症する患者は40代から増え始め、50～60代でピークを迎えます。
早期発見のために定期的な検査を受けることをおすすめします。

*HPV Information Centre “Human Papillomavirus and Related Diseases Report”(2023年版)　

このように、子宮頸がん・卵巣がんは、ステージ１で発見できれば５年生存率は92%以上であるのに対して、ステージ４で発見した時の５年生存率は32％未満となり、早期発見の重要性がわかります。

子宮頸がんと卵巣がんは進行すると、子宮や卵巣を完全に摘出する手術が行われます。すると、妊娠できなくなるのみならず、ホルモンバランスも崩れてしまうため、QOL（生活の質）の低下を招いてしまいます。
早期に発見できれば治る可能性が高いだけでなく、QOLの低下も最低限に抑えることができます。

子宮頸がんは、子宮頸部の細胞を採取し、HPV（ヒトパピローマウイルス）の感染によって細胞が変形していないか検査します。性交渉の経験がある方の大半がHPVに感染しているため、子宮頸がんは年齢に関係なく誰もが発症する可能性があります。子宮頸部の細胞に異常がないか定期的に検査を受けましょう。

卵巣がんは、腫瘍マーカーとしてよく用いられるCA125の血液中の濃度を測定します。
CA125は卵巣がんや子宮内膜症などの発症によって濃度が高値になります。
これまでこのような検査をされたことがない方は、子宮頸がんリスク・卵巣がんリスクを合わせて検査されることをおすすめします。

●子宮頸がん
原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉の経験がある女性の半数以上が感染している一般的なウイルスです。感染自体に問題はありませんが、感染した一部の女性で子宮頸がんを発症します。

●卵巣がん
初期段階では自覚症状はほとんど現れず、病気の存在に気づきにくいという特徴があります。進行すると、ウエストがきつく感じる、下腹部にふれる硬い塊などの症状が出現することがあります。

検査結果が陰性（-）であった場合でも、気になる症状がある場合には、他の病気の可能性も考慮して、早めに医療機関を受診しましょう。
また、今後の予防を心がけ、心配になった場合は早期に検査を受けましょう。

検査結果が陽性（+）であった場合には、早期に医療機関の受診をお勧めいたします。
けんさの窓口製品には、24時間医療相談サービスが付いており、24時間ご相談いただけます。
・検査結果の相談
・すぐに医療機関に行けない
・次に何をすればいいのかわからない
・受診できる医療機関のご紹介
ご利用には、付属の通知書から別途保険契約の申込が必要です。（お客様の費用負担はございません。）

検体に問題が生じた際（例：採取した血液の量が足りないなど）、正確な検査を行うことができなかった場合、「検査不能」と記載する場合があります。この場合は、弊社サポートセンターへご連絡いただくことで、再度検査を受けていただくことができます。再検査用のキットは弊社から無料で送付いたします。

妊娠中の方、子宮を完全に摘出している方
生理中の方、不妊治療などで女性ホルモンを服用している方

※子宮頸がん検査は経血が検査結果に影響を与える可能性があるため、生理中は採取をお控えいただくようお願いいたします。
※CA125は女性ホルモンのエストロゲンによって生成が促されるため、生理中、妊娠中は卵巣がんのマーカーであるCA125が高くなることが知られています。女性ホルモンを服用されている場合も同様です。