子宮頸がんってこんな病気
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POINT 1HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因とされていて、感染した一部の女性は細胞が変異し、子宮頸がんを発症します。
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POINT 2近年、20~40歳代の患者数が増加傾向にあります。
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POINT 3無症状の場合が多い病気です。
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POINT 4早期発見、早期治療によって完治します。
近年、毎年約1万人以上の女性が子宮頸がんを発症し、2020年は約3,000人が亡くなっています。原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染であると考えられていますが、HPV自体は性交渉の経験がある女性の半数以上が感染するごくありふれたウイルスです。HPVに感染しても症状などはなく、多くの場合は免疫によって排除されます。
しかし、一部の女性では消失せず長期的に感染してしまい、子宮頸部の細胞に異形成と呼ばれる変異が見られるようになります。軽度~中程度の異形成であれば自然治癒することがありますが、異形成が進行すると数年~数十年を経てがん化してしまいます。
子宮頸がんの怖さは、症状がないまま進行することです。初期では無症状の場合が多く、おりものの異変や不正出血などの症状が出るころには既に進行していることもあります。特に症状がなくても、定期的に検査を受けることで早期発見し、進行前に治療を始めることが大切です。
しかし、一部の女性では消失せず長期的に感染してしまい、子宮頸部の細胞に異形成と呼ばれる変異が見られるようになります。軽度~中程度の異形成であれば自然治癒することがありますが、異形成が進行すると数年~数十年を経てがん化してしまいます。
子宮頸がんの怖さは、症状がないまま進行することです。初期では無症状の場合が多く、おりものの異変や不正出血などの症状が出るころには既に進行していることもあります。特に症状がなくても、定期的に検査を受けることで早期発見し、進行前に治療を始めることが大切です。
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近年では、20~40歳代の患者数が増えつつあり、特に、妊娠を希望する方は注意が必要です。子宮頸がんを発症して治療を始める場合、将来の妊娠や出産に影響を及ぼすことがあるからです。発症初期であれば、子宮の入り口付近のみの部分的な切除や経過観察にとどめることができますが、がんの進行程度によっては子宮の全摘手術が必要になってしまいます。
こんな時は、
ぜひ検査してください
1子宮頸がん検査を2年以上受けていない
20歳以上の女性は2年に1度の定期的な検査を推奨します。
2子宮頸がんの症状が疑われるとき
子宮頸がんの場合、下記の症状がでることがあります。
- 月経時以外や閉経後の出血(不正出血)
- 性交時の出血や痛み
- 月経が不規則になる
- いつもと違うおりものが出る(臭いがある、茶色、水っぽいなど)
けんさの窓口
子宮頸がん検査対応キット
子宮頸がん検査対応キット
けんさの窓口の
子宮頸がん検査について
子宮頸がん検査について
けんさの窓口の子宮頸がん検査は、腟擦過物の細胞に異常がないかどうかを顕微鏡で調べるものになります。
検査内容
腟擦過物の細胞に異常がないかどうかを調べます。
検査するタイミング
2年に1度の定期的な検査を推奨します。検査する検体
腟擦過物検査結果の解釈
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細胞に異常が見られました。
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細胞に異常は見られませんでした。
※本サービスは、登録衛生検査所による受託検査サービスです。検査結果報告書は医師の診断書ではありません。
※本サービスによる検査結果は測定値であり、診断結果ではありません。
子宮頸がんの予防法
子宮頸がんの予防には以下のポイントが重要です
1HPVワクチンの接種
性交渉をする年齢になる前に、HPVの感染を防ぐワクチンを接種することが大切です(一次予防)。
2定期的な検査
性交渉の経験がある女性は、症状が無い場合でも、2年に1度の定期的な検査を受けて早期発見することが重要です(二次予防)。
よくあるご質問
- HPV(ヒトパピローマウイルス)とは何ですか?
- 子宮頸がんの原因とされるウイルスです。HPVは一般的なウイルスで、性交渉の経験のある人の大半が感染しています。
- HPVは男性には感染しませんか?
- 男性にも感染します。女性の陰部だけでなく、男性の陰部や肛門、口腔内にも感染すると言われています。
- HPVの感染はコンドームの使用で防ぐことができますか?
- 完全に防ぐことは難しいです。HPVは外陰部や肛門などコンドームでは防げない範囲にも潜み、手や指から感染することもあると言われています。
- 生理中でも検査できますか?
- 生理中の検体採取はできるだけ避けてください。正しい結果が得られない可能性があります。
- HPVに感染すると必ず子宮頸がんに進行しますか?
- 必ず子宮頸がんを発症するわけではありません。多くの場合は免疫によってHPVが消失しますが、一部の女性では消えずに感染が持続してしまいます。すると、細胞に変異が見られることがあります。変異細胞は自然治癒することがありますが、その一部は変異が進行してしまい、数年~数十年をかけてがんを発症します。
- 子宮頸がんは将来の妊娠や出産に影響がありますか?
- 妊娠・出産に影響があります。子宮頸がんの進行程度によっては、子宮頸部の部分的切除や子宮の全摘手術が必要になります。特に、子宮頸部の切除手術後に妊娠した場合、早産のリスクが高まる可能性があります。
- 検査結果が陽性(+)でした。どうしたらいいですか?
- お近くの婦人科などの医療機関を受診することをお勧めいたします。どこの病院に行けばいいかわからない場合、けんさの窓口についてくる、東京海上日動のメディカルアシストをご活用ください。24時間お電話で受けられる医療相談サービスです。提携ドクターによる検査結果の相談、お近くの病院のご紹介などを受けることができます。