大腸がんについて
COLONCANCER
大腸がんについて
大腸がんってこんな病気
  • POINT 1
    他のがんと比較しても大腸がんの罹患者数の増加は年々顕著になっています。
  • POINT 2
    日本人においては、特にS状結腸と直腸にがんが発生しやすいと言われています。
  • POINT 3
    血液を通じて肝臓や肺などの他の臓器に遠隔転移したりすることがあります。
大腸がんの罹患者数は1975年に約2万人だったのに対し、40年後の2015年には約14万人とおよそ7倍に増加しており、現在も増加傾向にあります。他のがんと比較しても大腸がんの罹患者数の増加は年々顕著になってきています。

部位別 死亡数(全国)・罹患数(全国) 年次推移

部位別 死亡数(全国)・罹患数(全国) 年次推移

資料:国立がん研究センターがん対策情報センター
Source: Center for Cancer Control and Information Services, National Cancer Center, Japan

大腸は食べ物の最終経路であり、小腸の後に位置し、右下腹部から始まり、腹部内を広く巡りながら、最終的に肛門につながります。主な役割は水分の吸収と便の形成であり、最大で1日に約6リットルの水分を吸収できると言われています。大腸での水分の吸収が不十分だと軟便になったり、下痢を起こしたりします。

大腸は、1.5から2メートルほどの長さを持ち、結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸に分かれています。さらに、直腸は直腸S状部と腹膜反転部を境に上部直腸と下部直腸に分けられます。大腸の壁は、内部から見て、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、そして漿膜の5つの層から構成されています。

大腸がんは、大腸内の結腸と直腸で発生するがんで、主に良性のポリープである腺腫ががんへ進展するケースと、正常な粘膜から直接発生するケースがあります。日本人においては、特にS状結腸と直腸にがんが発生しやすいと言われています。
大腸
大腸がんが発生すると、通常は大腸の粘膜から始まり、徐々に大腸の壁に深く浸透し、最終的には腹腔内にまで広がる腹膜播種を引き起こすことがあります。また、がん細胞はリンパ液を介してリンパ節に転移したり、血液を通じて肝臓や肺などの他の臓器に遠隔転移したりすることがあります。そのため、大腸がんの転移が最初に肺や肝臓などの臓器で腫瘤として検出されることもあります。
大腸の壁

こんな時は、
ぜひ検査してください

1血便が出ている

2便秘・下痢をしている

3便が細くなっている

4貧血がする

5腹痛がある

6嘔吐している

大腸がんの初期症状は、個人差があり、症状が出現するまでには多くの場合、時間がかかります。上記は一般的に報告される初期症状のいくつかです。
#

◎発見の契機になりやすい症状
〇比較的起こりやすい症状
△稀な症状 ー起こらない

最も頻度が高い症状である血便や便への血液の付着は痔などの良性の疾患でも現れることがあるため放ってしまいがちですが、これらの症状がある場合、そのままにしておくとがんが進行してしまう恐れもあります。早期にがんを発見するために、これらの症状がある場合、健診を待たずに自己検査を受ける事をお勧めします。
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大腸がん検査について
大腸がんになると便に血液が混じることが知られています。便潜血の検査は腫瘍からの微小な出血を検出する検査であり、大腸がんの早期発見に有効です。便の採取は2日間に分けて行います。弊社の検査では便に含まれる血液由来のヘモグロビンを測定しています。便潜血検査の中でも感度が高い免疫法と呼ばれる検査を採用しており、肉眼では見えない少量の出血も検出することができます。
検査内容
便に血液が混じっているかどうか検査します。
検査するタイミング

検査するタイミング

症状の出現、リスク要因や年齢等、気になると感じたらすぐに検査ができます。
検査する検体

検査する検体

便
大腸がんの予防法
大腸がんは、私たちの生活習慣と密接に関連している疾患です。大腸は、私たちが食べたり飲んだりしたものの残りカスが最終的に便として排泄されるプロセスの最後のステップを担っており、そのため食生活の影響を特に受けやすいと言えます。近年食生活の欧米化が進んでおり、大腸がんが増加しているのは、このような食生活の変化が原因と言われています。また、近年の研究により、肥満とアルコールのとり過ぎが、大腸がんを引き起こしやすい原因であることも明らかになってきました。ほかにも、運動不足や喫煙なども大腸がんの発症に関わっている可能性が高いとされています。(大腸がんとは?腰痛・腹痛・下痢などの症状や検査・治療法、増加の原因について | NHK健康チャンネル)生活習慣を見直し、大腸がんの予防につなげましょう。

1喫煙

喫煙をしない。他人のタバコの煙を避ける。

2アルコール摂取

節度のある飲酒をする。
例)日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならグラス2杯程度とされています。

3食生活

塩分の過剰摂取に気を付け、バランスの良い食事を取る。飲食物を熱い状態で取らないように気を付ける。

4体型維持

適度な運動を心掛け、適性なBMI値の範囲内になるように体重を管理する。
中高年男性BMI値:21~27
中高年女性BMI値:21~25

※BMI値 = 体重(kg)÷{身長(m)×身長(m) }

よくあるご質問
よくあるご質問
大腸がんの検査って症状がなくても受けた方がいいのですか?
大腸がんは初期症状が現れにくく、40代の働き盛りから増え始めます。40歳を過ぎたら定期的に検査を受けることをお勧めします。
便潜血検査ですべての大腸がんが分かりますか?
便潜血検査はがん検診の中でも最も信頼性のある方法の一つですが、他のがん検診と同様に、便潜血検査だけではすべての大腸がんを検出できないことがあります。定期的に便潜血検査を受けることで、浸潤大腸がん(がんが粘膜よりも深い層に及んでいるもの)の約8割を検出できる可能性がありますが、残りの2割の大腸がんは便潜血検査では陰性となることがあります。

ただし、検査後に自覚症状などが現れて大腸がんが発見された場合でも、大腸がん検査を受けずに発見された場合に比べて治療成功率が高いことが確認されています。これは大腸がん検査の効果を支持する証拠であり、検査を受けることの重要性を示しています。
便秘だと大腸がんになりやすいと聞きましたが本当ですか?
以前は「便秘により大腸内に便の毒素がたまり、大腸がんのリスクを増加させる」 という考え方が一般的でしたが、最新の研究により、便秘と大腸がんのリスクには関連性がないことが示され、この仮説は否定されました。
大腸がんは遺伝しますか?
多くの大腸がんは遺伝しないと言われています。いまや2人に1人ががんになると言われるように、がんは決して珍しい病気ではありません。血縁者に複数のがん患者がいても、それが遺伝性のがんであるとは限りません。大腸がんの場合、遺伝的な要因が稀であり、むしろ食生活や運動などの生活習慣が主な原因とされています。そのため、血縁者に大腸がん患者がいるかどうかに関わらず、生活習慣に気をつけたり、定期的な自己検査を受けることが重要です。